雄 設計室では使い手の快適な空間づくりのために3つのテーマを心がけています。
既製品がぴったりの人も居ますが、快適と感じる環境はひとりひとり異なります。住まい手の特徴や隠れた希望を引き出し、住まい手にとって最良の器=環境を創りたいと考えています。
自分に、そして家族にピッタリした住まいとはどんな住まいでしょうか?くつろぐときは ソファー?畳?食事はどこで採る? 趣味嗜好、生活のリズム、合理的な動線を考えることはもちろん年月を経ると家族構成も変わります。一人の生活者としての立場から、又、いくつもの住まいを設計した経験から、住まい手と共に時間をかけて考えていきます。 人生を楽しむ住まい、それを創るお手伝いをしていきたいと考えています。
自分の住まいを自分たちで創っていくと、それが建っている廻りの環境が気になります。そこからまちづくりも始まると考えています。
器の中身を居心地よくするためにはいくつかの要素があります。特に住まいの中に「落ち着く場」と「晴れやかな気持ちになれる場」を創っていきたいと考えています。ある程度天井の高さは低い方が座った時に落ち着きます。壁の囲い方でも落ち着き方は変わります。また、視線が抜けるとなんとなく広々した気持ちになれると思います、視線の抜け方も外に抜ける場合と室内での見通しが効く場合とでは感じ方は変わります。そして、そこに居る人と人の目線の高さと距離感も重要です。
動線などの機能性はもちろん、心理的な感覚も考慮しながら、「居心地のよい器」を創っていきたいと考えています。
常に予算は限られています。その限られた予算を最大限効果的に活用する為にはどうしたらよいか?使い手の要望を踏まえ、規模、構造、材料、耐用年数、ランニングコストも考慮しながら、クライアントの夢を実現するために真に必要な物は何か?何を創り、何を作らないのかをクライアントと共に優先順位をつけながら探していきます。
何を創るかが決まってからは、どのように作るかを考えていきます。工事の業種、材料の種類も多く流通経路も多岐にわたる建築工事の見積書は複雑です。それを解きほぐし適切な価格であるかを検討しながら、競争入札などの市場原理を利用して、最適な建設チームをクライアントに紹介していきます。
建物は時間の経過と共に変化していきます。
時間の経過と共に味が出る素材を使いたい。
光や風は刻々と変化していきます。樹木草花も時間と共に変化していきます。その変化を日々の暮らしに取り込める様な器=建築をつくりたいと考えています。
使い手とともに、住まいも成⻑し、使い手の歴史とともに住まいも歩んでいきます。集まる友人や成⻑する家族と共に育まれる住まいづくりを雄 設計室は目指します。 私たち雄 設計室が作れるのは建物という器ですが、その器が包み込む中身を大事にしたいのです。
まちを含めて住環境はすぐには変われません。しかし、住まいづくりを真剣に考えていくことから住み良いまちつくりのきっかけがあると考えています。 多くの人が住みよい環境を考えるという意味でバリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインを考え、地域福祉への係わりを続けていきたいと考えています.